池添謙一の名言
三冠レースのような大きな舞台では、ずっと乗っている騎手の強みというのはかならず出る。
池添謙一(競馬)
2011/12/25
'11年菊花賞を勝ったオルフェーヴルは史上7頭目の三冠馬になった。鞍上の池添は一貫してオルフェーヴルに騎乗し続けた、いわば専属騎手である。4連敗したこともあったが、敗戦の中から馬の特徴を見出し、駆け引きを教え込んでいった。馬に教え、馬から教わり、人馬一体となって成長し、最後に大きな成果を得る。大レースでは一見遠回りにも思えるプロセスが大事なのだと池添は語る。安易な成果主義に陥りがちな今の競馬界へのアンチテーゼともいえる。
Number791号(2011/11/10)