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ついにK-1戦士達もちりぢりに……。
それでも久保優太が守る王者の誇り。 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byTakao Masaki

posted2011/11/22 10:30

ついにK-1戦士達もちりぢりに……。それでも久保優太が守る王者の誇り。<Number Web> photograph by Takao Masaki

11月12日のKrush後楽園大会に出場し、フランス国内王者のトリスタン・ベナード(写真右)を圧倒した久保優太。1987年生まれの24歳と、若手格闘家として試合ごとに成長し、その強さを増している

 現在、立ち技格闘技における“メジャー”すなわちK-1は機能停止状態にある。今年、開催されたのはわずか2大会。-63kg、-70kgの日本トーナメントが行なわれたのみで、10月29日のワールドGP(ヘビー級)開幕戦は対戦カードも決まらないまま直前になって延期がアナウンスされた。

 高校生大会であるK-1甲子園は11月3日に全国大会が内定していたものの、正式な開催発表もされないまま立ち消えになった。時を同じくしてK-1創設者の石井和義氏が香港を拠点とする新組織・国際K-1連盟を設立。来年から始動するというものの、具体的な大会の発表はなされていない。

リングを求め、他団体に活路を見出したK-1選手たち。

 だが、そんな状況下でも、日本から“メジャー級”の試合がまったくなくなってしまったというわけではない。シュートボクシングは4月に震災チャリティーマッチとしてエースであるアンディ・サワーと佐藤嘉洋の対戦を実現。11月のビッグマッチ『SHOOT the SHOOTO』にはK-1 MAXの常連として知られるドラゴが登場した。

 K-1と提携し、K-1ルールを正式に採用した(現在は独自のルールに改訂)Krushでは、10月から“甲子園世代”である22歳以下のトーナメントがスタート。レギュラーである卜部功也、野杁正明に加えHIROYAが初参戦を果たした。

K-1王者の付加価値をつけて古巣に凱旋した久保優太。

 11月12日のKrush後楽園大会には、メインイベント(トリプルメイン最終試合)に今年のK-1 -63kg日本トーナメント優勝者の久保優太が出場。一昨年の『Krushライト級GP』で出世のきっかけを掴んだ久保が、K-1王者にバリューを上げて再登場するというシチュエーションだ。

 用意された舞台は、対ヨーロッパ3vs.3マッチの大将戦。63kg級日本一となり、海外の強豪との対戦をテーマに掲げる久保にはうってつけだった。

 対戦相手はフランスのトリスタン・ベナード。22歳で5つのタイトルを持つベルトコレクターだ。

【次ページ】 戦うリングがどこであれ「自分がK-1王者なんだ」。

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