野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
“野球DJ”が名曲、珍曲をご紹介。
「プロ野球 音の球宴」へようこそ。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph bySports Graphic Number
posted2011/08/03 12:20
ファンタスティック・ピッチング・マシーン中嶋氏(写真左)とヨシノビズム氏。両者ともに熱狂的な日本ハムのファンですが、イベントでは様々な球団の曲がかかります
レオンとレロンの“リー・ブラザース”が熱唱する!
●「やったれ、浪華で。日本シリーズ」 鉄砲光三郎
河内音頭の大家による、何故かディスコサウンド調の曲。南海、阪急、近鉄、阪神とかつて関西に4球団あった当時のファンの思いをうかがい知る歴史的資料としても価値は高い。
「この熱い魂を伝えたいんや! 大阪と西宮と藤井寺と甲子園で!」(ヨシノビズム)
●「高校野球審判の詩」 多田滋郎
三重県で高校野球審判をしていた多田滋郎氏が、自主制作でリリースした一曲。
「さいたまんぞう氏(草野球の審判員もやっている)と並び日本が誇る“シンガー・ソング・アンパイア”です」(ヨシノビズム)
●「甲子園」 ランナーズ
'78年の夏の選手権大会にABCテレビのテーマソングに使用された。当時人気だったEarth Wind &Fireの名曲「宇宙のファンタジー」のカバーかと思うかのような旋律。
「“野球”のファンタジーですね」(ヨシノビズム)
●「ベースボール・ブギー」 リー・ブラザース
'80年代ロッテに在籍した最強兄弟助っ人、レオンとレロンのリー・ブラザースがリリースした名曲。現在、ロッテのヒットテーマになっているブルース・ブラザースの「Can't Turn You Loose」風の完成度が高い一曲。
「歌詞も自分たちで書いたという点で単なる“企画モノ”の枠を超えた名曲。文春ビジュアル文庫『助っ人列伝』を読んでこれを聴いてほしいですね」(ヨシノビズム)
●「ザ・ベースボール」 スリーヤンキース
'80年代にテレビ番組から生まれた女子野球チーム「ニューヤンキース」から選抜された三人組の曲。女子プロレスのビューティーペア路線を狙った青春アイドルポップス。
「広岡達朗氏が自分の娘へのニューヤンキース入団依頼に、『そんな芸能活動するようなチャラチャラしたチームは断る!』と激怒して止めさせたといういわく付きの一曲です」(ヨシノビズム)