青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER
プレーだけではなくウエアも強気!
賞金王・石川遼のファッション感覚。
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2010/02/05 10:30
ファッションのお手本としているのはイギリス人プロゴルファーのイアン・ポールターという石川。よく見比べてみると……クラブのヘッドカバーなど確かにいろいろ似ている
もうすぐシーズンが開幕。コース上のウエアにも注目だ。
報知プロスポーツ大賞では「着るのに10分、髪のセットに40分」と、ギンギラギンのスーツに風でなびいたかのような派手なヘアスタイルで登場。一方、東証の大納会では遊びのない七三分けでシックな黒のスーツに身を包み、取引終了を告げる鐘を打ち鳴らした。
ツアー機構の表彰式ではラペルに切り返しの入った黒のスーツとスカーフタイというドレッシーな装いを見せ、日本プロスポーツ大賞ではオールバックで蝶ネクタイのタキシード姿。場の雰囲気に合わせた服のスタイルを選んできた。
「昨年のオフにCM撮影でお世話になったスタイリストの方に、きちんとした場所ではびしっとしてた方がいいと言われたんです。周りの方にこういう舞台ではこういう服装がいいよとアドバイスをもらいますし、色の選び方やセンスは僕からしたら異次元。でも、確かに1年前の表彰式よりは堂々としていられるようになりましたね」
シャイニーなシルバーの生地選びには石川自身も関わっていたというし、スーツに合わせるネクタイもいくつか用意されたものの中から石川が自分で選ぶのだという。結果、フォーマルな場でのたたずまいも賞金王の肩書きにふさわしい堂々としたものに変わってきた。
ただし、ようやく覚えたスーツの愉しみもしばらくはお預けになる。1月29日にはノーザントラスト・オープンから始まる米ツアー3連戦に向けて渡米。3月に再び米国での試合をはさみ、マスターズへ、そして日本ツアーの開幕へとなだれ込んでいく。お気に入りのスーツはクローゼットにしまい込み、そろそろ仕事着に着替える時がやってきた。