プレミアリーグの時間BACK NUMBER
不倫疑惑でテリーがキャプテン降格。
セレブ揃いの代表でこの先大丈夫?
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAction Images/AFLO
posted2010/02/10 10:30
イングランド代表をキャプテンとして牽引していたテリー。ピッチ内でのプレーとキャプテンシーは申し分なかったのだが……
セレブ揃いの英代表には不祥事候補もズラリと揃う。
万が一、ファーディナンドに新たな疑惑が浮上すれば、カペッロはテリーの前例に倣って再びキャプテン交代を強いられかねない。その場合、後任はどうなるのか? 第1候補は副キャプテンに昇格したスティーブン・ジェラードだろうが、ナイトクラブでの暴力疑惑が持ち上がったのは記憶に新しい。経験を重視してデイビッド・ベッカムの名前が挙がるかもしれないが、元キャプテンは言わずと知れた不倫疑惑の“先輩”である。
もちろん、ファーディナンドをリーダーとする一団が、今夏のW杯で悲願の優勝でも成し遂げれば、カペッロの即断が「英断」として未来永劫に語り継がれることは間違いない。
しかし、今や完全に“セレブリティ”と化している代表の面々を見ていると、キャプテンになった選手が次々に“スキャンダルの矢”に倒れることもありえないわけではない。南アフリカ本大会で「キャプテン不在」などという事態にならないことを、イングランド在住者として切に祈っているのだが……。