杉山茂樹のサッカー道場BACK NUMBER
オランダ戦のどこを見るべきか?
~たかが、されどの親善試合~
text by
杉山茂樹Shigeki Sugiyama
photograph byTamon Matsuzono
posted2009/09/05 08:00
期待のFW森本、大久保はケガで不参加となった。岡田監督の采配やいかに?
試合後半で見るべきポイントは「監督采配」となる。
しかし、余興と化す後半に、見どころがないわけではない。それは、ズバリ監督の采配、そのメンバー交代の術になる。監督は次から次へと交代のカードを切る。試合中に監督が采配をふるう機会は、公式戦よりはるかに多い。そこで監督が、ファンをうならせるアイディアを、どれほど発揮できるか。
優秀な監督とそうではない監督の差は、フレンドリーマッチの後半戦に端的に表れる。そう言い切ってかまわない。これこそが、今後の可能性を推し量る一番のバロメーターになる。
南アフリカ・ワールドカップ本大会まで9カ月。問題は、この間にチームがどれほど伸びる可能性を秘めているかだ。秘めていることを確認できたほうが、健闘や善戦、はたまた勝利より、はるかに喜ばしい話になる。
たかがフレンドリーマッチ、されどフレンドリーマッチ。公式戦とは別の視点で眺めることにより、「されど」の魅力は増すのである。