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D・ライトの闘争心を駆り立てる悔しさ。
text by
出村義和Yoshikazu Demura
photograph byYukihito Taguchi
posted2007/04/19 00:00
ひと冬が過ぎても、メッツのデービッド・ライトは悔しさを忘れてはいない。
「いかに1球1球が意味を持ち、大切なのかがよくわかった。いい勉強になった」
昨季、カージナルスと戦ったリーグ選手権シリーズのことだ。ライトはそのシリーズで期待を裏切る不振に喘いだ。いい当たりが正面をつく不運が焦りを誘っているようにもみえた。7試合でわずか4安打、打率.160という悲惨な成績が残り、チームもあと一歩で敗れ去った。
「プレッシャーという感じではなかった。ただ、いつもと何かが違っていた。ちょっとエキサイトしたかな。そういう感情が抑制できなかった。まだ、若いんだね」