サハラマラソン挑戦記BACK NUMBER

暑いし、重いし、痛いし、怖いし……。
サハラで地獄のマラソンがスタート!! 

text by

松山貴史

松山貴史Takashi Matsuyama

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photograph byTakashi Matsuyama

posted2011/04/19 06:00

暑いし、重いし、痛いし、怖いし……。サハラで地獄のマラソンがスタート!!<Number Web> photograph by Takashi Matsuyama

「日本代表」気分でメディカルチェック待ち

朝っぱらから砂漠の民・ベルベル人の襲来が!!!

4月3日(日) ……1st stage 33km CP1:13km、CP2:26km

 AM6時。よくわからない雄叫びで目が覚める。ベルベル人の来襲だ。ベルベル人とは現地住民のことで遊牧民。彼らは躊躇無く我々のテントを解体(破壊?)していく。朝6時にテントを撤去しては次のビバークに資材を運び、また新たなビバークを作ってくれる。いわばテント作りのプロで、仕事に対してはシビアだ。まだ人が寝ていようが、着替えていようがお構いなし。定刻に現れ、仕事後はすぐに去っていく。噂には聞いていたがここまで非情だとは思わなかった。訴訟社会の西欧人も砂漠では彼らに対しては何もいえない。仕方なく、準備を始める。

 初めての野外炊飯。といってもインスタントラーメンなので、お湯を沸かすだけで大丈夫なのだが。1日目なのでかさ張る物から食べていく。案外楽しい。昨日の頭痛も回復を見せ、いよいよスタート地点へ。

 スタート前には主催者パトリックの演説。フランス語なので全く分からないが、テンションが高いのは伝わる。その後、本日の誕生日の人たちの紹介があり、みんなで歌う。完全にパーティ状態だ。音楽もかかり、選手のテンションは最高潮へ。そしていざスタート!! スタートの風景は壮大で、ヘリコプターは低空飛行で撮影するは、外人選手は雄叫びを上げるはで、この大会の凄まじさを感じた。

 わりと後ろのほうからスタートになった。どの選手も最初だけはカメラ映りたさに全力疾走する上、どちらかというと自分は尻上がりタイプのランナーなので、マイペースで走り始める。

 開始5分。なんとゲーターが取れてきた。まだ優に250kmはあるので、とりあえずシューズにゴムを付ける応急処置をして走る。案外うまくいった。この辺りから徐々にスピードを上げていく。時速12kmぐらいだっただろうか。約1時間で400人を抜き、上位集団らしきものに追いつく。

 そろそろCP1(チェックポイント1)に着く頃だろうと思っていた矢先、右ひざに激痛が走る。やってしまった。昔痛めた所だ。これまでの経験上、これは良くないタイプの痛みだ。走ろうとすると痛みを感じ、その度合いは段々と強くなってくる。さて、どうしたものだろう。残りは240kmもあるのだ。

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