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レブロン・ジェイムスが、本当のキングになる日。
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
posted2007/06/14 00:00
プロスポーツの世界では“賞賛”と“批判”は常に隣合わせだ。たとえ22歳の若さで自ら『キング』と名乗っても、勝負どころのプレーをひとつ決めれば「あだ名にふさわしく自信にあふれた選手だ」と賞賛され、失敗すれば「自惚れがすぎる」と批判される。
東カンファレンス・ファイナル第1戦、クリーブランド・キャバリアーズのキングことレブロン・ジェイムスは、試合終了間際、2点を追う場面でドライブインからゴール下まで入りこむと、コーナーでノーマークだったチームメイトにパスを出した。このチームメイトの3ポイントシュートが決まれば逆転に成功し、「さすがはレブロン」と賞賛されたであろう、教科書通りの美しいプレーだった。しかし現実にはシュートは外れ、そのことでシュートを外した選手よりも、ジェイムスが批判の矢面に立たされた。