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「本命は楽天」「巨人の外野手が大穴」NPBに加入した新外国人選手を“格付け予想”してみた…“劇的な活躍”があり得る3人の内野手とは? 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2022/02/08 17:00

「本命は楽天」「巨人の外野手が大穴」NPBに加入した新外国人選手を“格付け予想”してみた…“劇的な活躍”があり得る3人の内野手とは?<Number Web> photograph by AFLO

楽天に入団したマルモレホス。昨季3ランホームランを放った瞬間

大穴は、独立リーグから巨人にやってきた外野手

 そして最後に、大穴として読売ジャイアンツのアダム・ウォーカー外野手(30)の名を挙げておきたい。

 メジャー未経験のウォーカーは、2012年のドラフト3巡目(全体97位)指名でツインズに入団したものの、2018年にMLBより二階級下のAA級でプレーしたのを最後に独立リーグに活躍の場を求めた。過去3年は生まれ故郷のミルウォーキー(「マイナーを目指す」2人の日本人参照)でプレーしており、以下のような好成績を残している。

2019年

98試合 391打席 362打数 17二塁打 22本塁打 24四球 打率.249 出塁率.299 長打率.478 8盗塁

2020年

57試合 241打席 220打数 7二塁打 22本塁打 16四球 打率.268 出塁率.320 長打率.609 3盗塁

2021年

100試合 445打席 412打数 29二塁打 33本塁打 22四球 打率.320 出塁率 .369 長打率.636 24盗塁

 米独立リーグの選手は、MLB傘下のマイナーへ移籍するのを一つの目標としているため、そのレベルもAA級と同等か下に見られているが、そこでどんなに好数字を残していても、推測でNPBに換算するのはMLB傘下のマイナー以上に難しい。

 明らかなのは最初の2年は「そこそこ」だったウォーカーが、昨季はMLB傘下のマイナーでも記録したことがない24盗塁を記録するなど、「突然変異」したことだ。412打数で29二塁打&33本塁打の長打力は「未知数」そのものであり、もしも彼がNPBで成功すれば、今まで以上に米独立リーグが、NPB各球団にとっての「新外国人選手」発掘の場となるかも知れない。

外国人選手の「日本プロ野球挑戦」は簡単なことではない

 最後になるが、NPBの新人王資格の中の、「海外プロリーグに参加したことがない選手」という項目は、もう少し柔軟性があってもいいのではないかと思う。

 過去に数多くの外国人選手が日本に来ては、成功を収めることができずに去っていった。日本人選手の「メジャー挑戦」同様、外国人選手の「日本プロ野球挑戦」も決して簡単なことではない。

 MLBで実績を積んだ選手にNPBの「新人王資格」が与えられないのは仕方ないにしても、前述のウォーカーやウィティのような「メジャー経験」がない外国人選手が来日1年目に成功したのなら、彼らの活躍を称える賞があってもいいのではないか? などと思う、今日この頃である。

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