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「本命は楽天」「巨人の外野手が大穴」NPBに加入した新外国人選手を“格付け予想”してみた…“劇的な活躍”があり得る3人の内野手とは? 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2022/02/08 17:00

「本命は楽天」「巨人の外野手が大穴」NPBに加入した新外国人選手を“格付け予想”してみた…“劇的な活躍”があり得る3人の内野手とは?<Number Web> photograph by AFLO

楽天に入団したマルモレホス。昨季3ランホームランを放った瞬間

対抗)機動力の高さに注目、日ハム&西武の3選手

★対抗=○

 彼らの次に活躍しそうなのが、北海道日本ハムファイターズのアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)とレナート・ヌニエス内野手(27)、そして、埼玉西武ライオンズのブライアン・オグレディ外野手(29)の3人だろう。

アルカンタラ

71試合 255打席 232打数 10二塁打 17本塁打 21四球 打率.280 出塁率.337 長打率.586   

ヌニエス

95試合 386打席 332打数 16二塁打 21本塁打 37四球 打率.268 出塁率.360 長打率.518

オグレディ

74試合 329打席 285打数 21二塁打 15本塁打 36四球 打率.281 出塁率.366 長打率.547

 前出の2人ほどではないが、OPSは上から順番に.923、.878、.913と、世界中どこのリーグだろうがトップクラスに位置する。

 身長178センチ、体重77キロと日本人選手と比べてもそう大きくないアルカンタラ(ジャイアンツ傘下サクラメント)はスイッチヒッターで、二遊間だけではなく、両翼の外野も守れる万能選手だ。2019年は21盗塁(AAA級で16、AA級5)しており、機動力でもファイターズに貢献できそうだ。

 オグレディ(パドレス傘下エルパソ)の方は、身長188センチ、体重98キロで盗塁こそ昨季マイナーで10個と少ないが、外野ではセンターを守れるので、攻守両面でライオンズに貢献できる能力を備えているようだ。

穴)NPBへの適応次第では“劇的な活躍”も

穴=▲

 本命の2人、対抗の3人に次ぐ活躍が期待されるのは、オリックス・バファローズのブレイビック・バレラ内野手(30)、広島東洋カープのライアン・マクブルーム内野手(29)、そしてライオンズのジャンセン・ウィティ内野手(31)の3人だ。

バレラ

41試合 180打席 150打数 11二塁打 3本塁打 24四球 打率.313 出塁率.406 長打率.460

マクブルーム

115試合 489打席 433打数 14二塁打 32本塁打 47四球 打率 .261 出塁率.337 長打率.524

ウィティ

104試合 455打席 405打数 19二塁打 19本塁打 41四球 打率.299 出塁率.364 長打率.491

 昨季MLBでも39試合に出場したバレラ(ブルージェイズ傘下バッファロー)の「本塁打」と「長打率」は、傘下のマイナーでも驚くような数字ではない。2019年にはマイナーでキャリア最多の14本塁打を記録しているが、彼に期待されているのは4割超えの出塁率と41試合で7盗塁を記録した機動力だろう。

 前述のように「本塁打」と「長打率」はNPBへの適応次第では劇的に変わる可能性もあり、秘めたる長打力を推し量る150打数11二塁打という数字や、180打席で24四球の選球眼に期待したい。

 それはロイヤルズでメジャー歴3年のマクブルームも同じで、NPBでもマイナー時代の489打席47四球という選球眼を保ちながら、433打数14二塁打を記録した長打力を発揮できれば、マイナーでの32本塁打に上乗せする数字が残るかも知れない。ウィティ(マリナーズ傘下タコマ)も、同455打席41四球、405打数19二塁打という数字がNPB移籍でどんな風に換算されるのかが楽しみだ。

【次ページ】 大穴は、独立リーグから巨人にやってきた外野手

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