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プロ野球選手の出身地別本塁打数(2020年)を日本地図にすると… 中田翔と柳田悠岐ら“スラッガー輩出県”はどこ?

posted2021/02/03 11:01

 
プロ野球選手の出身地別本塁打数(2020年)を日本地図にすると… 中田翔と柳田悠岐ら“スラッガー輩出県”はどこ?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

とんでもない長打力を誇る柳田悠岐。彼の出身地と言えば広島県だ

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Hideki Sugiyama

 安打数に続いて2020年一軍公式戦の本塁打数を、都道府県別に見ていこう。安打数とは微妙に順位が違うのも味わい深い。カッコ内は選手1人当たりの本塁打数である。

 1大阪府・128本(1.6本)
 浅村栄斗(楽)32本、T-岡田(オ)16本
 2広島県・90本(3.5本)
 中田翔(日)31本、柳田悠岐(ソ)29本
 3兵庫県・88本(1.8本)
 坂本勇人(巨)19本、山田哲人(ヤ)、栗山巧(西)12本
 4東京都・67本(1.4本)
 鈴木誠也(広)25本、菊池涼介(広)10本
 5千葉県・46本(1.1本)
 丸佳浩(巨)27本、清田育宏(ロ)7本

 1位は大阪府、最多の81人の選手を要するから順当ではある。大阪桐蔭出身では楽天の浅村の32本に次いで、西武の中村剛也、森友哉が9本、ライバルの履正社出身のT-岡田が16本と積み重ねている。

ロッテ井上、日ハム大田も広島出身

 ただ1人当たりの本塁打数では広島が倍以上である。日ハムの中田翔が31本。中田は広島出身だが大阪桐蔭だ。ソフトバンクの柳田が29本、ロッテの井上晴哉が15本、日ハムの大田泰示が14本と長距離打者がずらりと並ぶ。

 兵庫県は巨人の坂本、ヤクルトの山田哲人、西武の栗山に続いてヤクルト坂口智隆、阪神近本光司が9本。東京とは鈴木誠也、菊池涼介と広島勢が上位。千葉県は巨人の丸、ロッテの清田に続いて日ハムの近藤健介が5本である。

 6奈良県・44本(2.8本)
 岡本和真(巨)31本、西浦直亨(ヤ)10本
 7茨城県・41本(1.9本)
 大山悠輔(神)28本、會澤翼(広)7本
 8神奈川県・39本(0.9本)
 田中広輔(広)、塩見泰隆(ヤ)8本
 9沖縄県・37本(1.5本)
 山川穂高(西)24本、大城卓三(巨)9本
 10岡山県・34本(2本)
 佐野恵太(De)20本、小郷裕哉(楽)、藤岡裕大(ロ)4本
 11熊本県・32本(1.7本)
 村上宗隆(ヤ)28本、西浦颯大(オ)2本
 12福井県・31本(3.4本)
 栗原陵矢(ソ)17本、吉田正尚(オ)14本
 13福岡県・28本(0.6本)
 田中和基(楽)8本、梅野隆太郎(神)7本
 14佐賀県・24本(2本)
 宮崎敏郎(De)14本、長野久義(広)10本
 15島根県・22本(4.4本)
 梶谷隆幸(De)19本、糸原健斗(神)3本

スラッガー1人いるだけで順位がジャンプアップ

 このクラスになってくると大物スラッガーが1人出ると順位がぐっと上がる。奈良県の巨人・岡本、茨城県の阪神・大山、熊本県のヤクルト村上などがその典型だ。反対に沖縄県は2018、19年の本塁打王である山川穂高が不振だったこともあって順位を下げた。

 福井県は選手は9人いるが本塁打を打ったのはソフトバンクの栗原とオリックスの吉田正尚だけ。しかし2人とも上り調子だ。

【次ページ】 26位以降になると、2ケタ本塁打も少なくなる

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