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【動画】「2区を走らなきゃいけない。でも…」早稲田大学・山口竣平が語る今季の“進化”と意識する選手「中大・岡田は中学時代から」「小池先輩には…」《徹底解剖③》

2026/09/18
 大学駅伝の注目チームを動画インタビューで掘り下げる「徹底解剖」シリーズ。今回は超強力ルーキー3名を迎え、16年ぶりの箱根駅伝制覇を狙う早稲田大学をピックアップする。
 第3弾は、3年生・山口竣平選手が登場。昨季の怪我を乗り越えた山口が、トラックシーズンでそのポテンシャルを開花させている。「辛すぎた」という挫折をいかに糧にしたのか、強力な後輩たちをどう見ているのか。チームを思う気持ちをより強くした、W躍進のキーマンに話を聞いた。花田勝彦監督小平敦之選手のインタビューは公開中。鈴木琉胤のインタビュー、そしてルーキー3名(増子陽太・本田桜二郎・新妻遼己)の座談会の動画も近日中に公開予定です> 

 今シーズン、早稲田大学の山口竣平の活躍がすさまじい。その皮切りは4月の日本インカレ10000m。中盤から一人旅のレースで27分59秒47の自己ベストをマークして優勝した。

「(27分台は)いつかは出さないといけないと思っていたが、まさか4月の段階で出るとは思いませんでした。正直びっくりしました。あのレースをきっかけに、そこからポンポンポンってタイムや結果が出始めたかなと思っています」

日本インカレ10000mで優勝した山口 photograph by Yuki Suenaga
日本インカレ10000mで優勝した山口 photograph by Yuki Suenaga

 ここから山口の快進撃が始まった。6月の日本選手権は5000mに出場。予選を1着で通過し、今季前半戦の目標に掲げていた決勝進出を果たした(決勝は13位)。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会では日本人学生歴代4位(留学生も含めた日本学生歴代9位)となる13分17秒19で、外国人勢に割って入って日本人最上位の5位と健闘した。

「自分でも驚く結果が多かった」と素直に言葉に表すほど、山口にとっても自身の想像を超える活躍の連続だった。

 それもそのはず。山口は不安を抱えたまま3年目のシーズンを迎えていた。

「2月下旬に小さい怪我をしてしまって、そこから復帰して3月、4月は非常に良い練習はできていたんですけど、2年生の最後のレースだった箱根駅伝が後味悪い結果だったので、自分に自信を持てずにいました」

 1年次の箱根駅伝で3区3位と鮮烈なデビューを果たしながらも、2年次は駅伝シーズンの開幕を前に大腿骨を疲労骨折。なんとか箱根には間に合わせたものの、2年連続の3区で区間8位と納得のいく走りができなかった。箱根後は記録会等で仲間のペースメーカーを務めるなど実戦をこなしてはいたが、日本インカレが久しぶりの大舞台になった。山口が不安に思うのも仕方ないことだったが、それを見事に払拭してみせた。

 飛躍の鍵はその「ケガ」にあったと山口は分析している。

「去年、特に9月に走り過ぎてケガをしちゃいました。ケガを“停滞”とか“後退”って思う人が多いかもしれないですけど、逆にケガをしたことによって、自分の殻が破れたかなって花田さん(勝彦、駅伝監督)とも話しています。本当に悔しかったですけど、今振り返ると、走れなかった期間も良い期間だったかなと。

 これまでのトレーニングは走るだけでしたが、トレーナーの方にサポートしていただいてフィジカル面を強化したことで、スピードの出し方が分かってきたし、去年よりも練習ができるようになりました」

夏合宿の高強度の練習でも果敢に集団を引いた photograph by Nanae Suzuki
夏合宿の高強度の練習でも果敢に集団を引いた photograph by Nanae Suzuki

 今季の早大は誰もが認めるスター軍団だ。その中で、山口は5000m、10000mともにトップタイムを持つ。特に5000mの13分17秒19は前駅伝主将の山口智規(現SGホールディングス)が持つ早大記録に迫るもの。これほどの実績を残しながらも、山口が決して気を抜くことがないのは、後輩たちの強さを目の当たりにしているからだろう。

「13分17秒っていう数字も今は学生歴代日本人で4位ですけど、たぶん後輩たちに抜かれると思いますし、5年もしたら十傑にも残っていないと思うので、まだまだ満足してはいけないなって」

 昨年度は、山口は各校のエースが集う箱根駅伝2区を目指して走り込んでいた。今年度も「走りたいというか、走らなきゃいけないと思っています」と言い、2区を視野に入れている。ただ、複雑な思いもあるようだ。その正直な言葉はぜひ動画インタビューでご覧ください。

絞り込まれた肉体 photograph by Nanae Suzuki
絞り込まれた肉体 photograph by Nanae Suzuki

同学年のライバルは中大・岡田「昔から…」

 動画では次のようなトピックについても語っている。

  • 昨季の大きなケガと横目で見た“同期”の成長
  • 誰が練習で最も走っているのか?
  • 練習のベースは「過去の自分」。なぜ?
  • 駅伝シーズンの自分の役割「復路でも」
  • 5000mの早大記録を塗り替えるのは誰!?
  • 同学年のライバルは中大・岡田開成「中学時代から…」
  • 目標だった日本選手権決勝、先頭で見た景色
  • 箱根で「『2区を走ります』と言っちゃうと…」
  • 箱根駅伝を走る“怖さ”

 インタビューでは、他大学のライバルの名前も上がったが、中でも盛り上がったのは長野・佐久長聖高の先輩である小池莉希(創価大)の名前だ。小池は特に「絶対に負けたくない」選手だと言う。その真意とは…? この部分は特に笑いの多いやり取りになった。

 山口は、今季、気負うことなく駅伝シーズンを迎えるつもりだ。とはいえ、やるべきことは明確。優勝に向かって全力を尽くすことだけは決めている。23分のインタビュー、お楽しみください。(8月17日取材)

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photograph by Nanae Suzuki

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