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「ブラジル戦で心底、感じました」中村敬斗が痛感した個人のレベル、グループのレベルの“差”《W杯グループステージ・ベスト11にも選出》
ブラジル戦を終えた中村敬斗の表情に浮かんでいたのはある種の後悔だった。
「ほんと、今日の試合に関しては、もっと個人としてできたな、と思います……」
日本は前半に佐野海舟のゴールで先制する。いい流れではあった。しかし早い段階でのリードが、中村の思考にブレーキを掛けた。
「先制点を取ったのもあって、無理やり仕掛けるということをあまりしなかった。攻撃は最大の防御じゃないですけど、僕としてはもうちょっと2点目を狙いにいけばよかったと今は思っています。点が入ったので、無理してリスクをおかしてカウンターをうけるのは、僕自身怖かったのもあって消極的になってしまった」
取材エリアではカゼミーロが淡々と喜びを語っている。うなだれる日本代表選手の目に涙が浮かぶ。歓喜と悔恨が勝者と敗者を包む、4年に1度の決勝トーナメントの光景だ。
単純にブラジルが強かった。中村の胸にはそんな思いもある。受け入れざるをえない現実だ。
勝敗の分岐点となったハーフタイムを経て、ブラジルのアンチェロッティ監督は後半開始からサイドからのシンプルなクロスを指示した。ブラジルらしさはない。しかし日本が最もやられて嫌なことを、名将は徹底させた。
「ブラジルにはこれまでにないぐらいの攻められ方をしたと思う。今まではどんな強豪国とやっても、カウンターからのチャンスはもうちょっとあったと思うんですけど、ブラジル戦ではなかった。強かったですね……。勝てなくはなかったけど、力量差はやっぱりあった。もちろん2点目は狙っていました。前半に点を取った後はいい形で守れていたんですけど、後半ブラジルが戦い方を変えてきて、シンプルにクロスを入れて中に枚数をかけてきた。そこからは向こうが持ってしまったのでチャンスもなかった。もっとこうしたらよかったって後悔だったり、そんなことばっかりです……。カウンターのチャンスもなかった。ブラジルが簡単なミスをしなかったし、そこはほんとに強豪国でした」
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