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【動画】「キャプテンの一番の特権は…」ベンドラメ礼生が理想とするリーダー像と“流行の先”にあるべきクラブカルチャー「渋谷を捨てたんだと思われちゃう」《サンロッカーズ渋谷特集③》

Bリーグの魅力と現在地、そして伸びしろを深掘りする連載「Basketball Boice」。サンロッカーズ渋谷編の第3弾はSR渋谷一筋10年目、名実ともにチームの顔でもあるベンドラメ礼生選手です。第1弾・大森康瑛選手第2弾・ジョシュ・ホーキンソン選手は配信中です。Number1129号掲載の[ナンバーノンフィクション]サンロッカーズ渋谷「葛藤と選択の90年。」もあわせてお楽しみください。

 SR渋谷一筋、在籍10年目を迎えるベンドラメ礼生選手。延岡学園高校から東海大学に進学すると4年生のときにはキャプテンを務め、そのリーダーシップを発揮してインカレ準優勝へと導きました。

 チームに入団した当初は、「ただがむしゃらに」と語るように、プレータイムが短かろうが長かろうが、目の前のプレーに一所懸命になる日々。うまくいかないときも、「まだ1年目だから」と思いながら、徐々に成長を積み重ねていきます。

 2、3年目になると終盤でボールを持つ回数が増え始め、チームの顔としての自覚も芽生えていたベンドラメ選手。2019-20シーズンからはSR渋谷のキャプテンを任されるようになりました。

「キャプテンを任されるってなった時に、改めてプロのキャプテンって何なんだろうって考えました。学生の頃と違って、みんなトップレベルでやってきた選手が集まっている。そういった選手に必要な声かけって何なんだろうって」

 キャプテンという存在はそもそも必要なのかとまで考えたベンドラメ選手は、チームメイトに対し「ひとりひとりがチームのリーダーとしてチームを引っ張っていってほしい」と伝えます。その裏には「キャプテンが何かしなきゃいけないっていう状況があるチームは勝てない」という思い。そして個々人が自立し、考えながら動けなければ明日には自分の居場所がなくなってしまう“プロ”という職業に対する矜持がありました。

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

SR渋谷が迎える変革の時

 そんな頼もしいキャプテンを有するSR渋谷ですが、昨季は終盤にHCを解任。今季はカイル・ベイリーHCとともにスタイルの変化を模索しています。

「昨季まではハーフコートバスケ。ハーフコートでセットプレーを使ってより確実に空いている選手を見つけ出し、オフェンスを作る。なので、攻撃回数が極端に少ない戦術でした。今季はそこからテンポを上げてより走っていくスタイルで、昨季よりもだいぶアグレッシブなチームになるんじゃないかなというのはやっていて感じています」

 まだ今シーズンは始まったばかりですが、その言葉が示すように昨季は1試合平均72.6得点だったところから、今季は同76.0得点と上昇(11月21日時点)。開幕から3連勝を飾るなど進化する姿を見せています。

 また、チームは今季、ホームアリーナとして青山学院大学の体育館を使用する最後のシーズンとなり、変革の時を迎えています。「渋谷を捨てたんだと思われちゃう」と語りながらも、「サンロッカーズがトップリーグに居続けるということが一番大事」と覚悟もにじませていました。

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 この動画では以下のようなことについても語っていただいています。

  • SR渋谷入団の裏話
  • 渋谷からの移転とチームのアイデンティティ
  • アウェーでも力を発揮するSR渋谷の応援スタイル
  • プロ選手として大事にしていること
  • 人見知りだった小学校時代

 今季もジョシュ・ホーキンソン選手とのダブルキャプテン制で、その責務を負い続けているベンドラメ選手。「キャプテンは優勝した時に優勝トロフィーを掲げることができるのが一番の特権かな」と笑顔で話してくれましたが、果たして今季その言葉を現実のものにできるのか。約45分の動画インタビューをぜひご覧ください。(聞き手:鈴木忠平 9月1日取材)

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photograph by Tomosuke Imai

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