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【動画】「僕の良さはスタッツじゃない」3年連続キャプテン・森井健太が語る“富樫勇樹を完封”で掴んだ自信と安藤誓哉との共存《横浜ビー・コルセアーズ特集③》

Bリーグの魅力と現在地、そして伸びしろを深掘りする連載「Basketball Boice」。横浜ビー・コルセアーズ編の最終回は森井健太選手です。すでに配信中の第1弾・松崎裕樹選手第2弾・須藤昂矢選手の動画インタビューもあわせてご覧ください。

 2022−23シーズン、横浜ビー・コルセアーズはチャンピオンシップ(CS)へ出場し、セミファイナルにまで進出する躍進を果たしました。Bリーグが始まってからの数年は残留争いをし、年間での勝ち越しもままならなかったチームの躍進は周囲を驚かせ、体現した選手たちにとっても甘美な一年でした。

 それは、現在29歳の司令塔・森井健太選手にとっても例外ではありません。あの年の進撃は横浜BCの存在感を一気に高め、そこで味わった喜びと興奮こそが、自分たちに再びあのポストシーズンの舞台とその先にある「リーグ制覇という目標を強く意識させてくれる分岐点になった」と、森井選手は言います。

「CSへ行ったシーズンにチームが強くなる過程というのをキャプテンとして過ごさせてもらって、本当に代えがたい経験だったというか。達成感もそうですし、ファンや街全体が変わろうとしているーーあれは他のチームでは味わうことができないものだと思いました。そんな感覚や達成感をもう一度味わうにはやっぱり優勝しかないと思います」

 しかし、その特別なシーズン後の2年間、横浜BCはCS進出を逃しています。今シーズン終了後、森井選手はCSの各試合を見たそうですが、それぞれのチームや選手がどのような戦いぶりをしているかと選手目線で眺める一方で、「この舞台に立てていない自分に対して悔しさなども込み上げてくるような3週間だった」と振り返りました。

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 今シーズンの横浜BCは24勝36敗(中地区7位)と数字上は大きく負け越しとなってしまいましたが、新指揮官に迎えたラッシ・トゥオビHCの下、今後へ向けて新たな「色」を築きつつ、希望を示した1年にもなりました。

「代名詞」となったディフェンス

 森井選手も来季で在籍6年目。須藤昂矢選手、キング開選手と並んでもっとも長くこのチームのユニフォームを着てきた中で、スタッフも外国籍選手も、そしてバスケットボールスタイルも新しくなった2024-25を「本当に大きく変わったし、その変化をプレーヤーとして純粋に楽しめた」と前向きに振り返ります。

 同時にNBA挑戦により河村勇輝選手が抜け、より中心的な役割を担った森井選手にとっては、ポイントガードとしてオフェンスのコントロールや粘り強いディフェンスを武器に大きく出場時間を伸ばしながら個人的にも成長を見せたシーズンとなりました。

取材当日、河村勇輝モデルの新作シューズを下した森井/Tomosuke Imai
取材当日、河村勇輝モデルの新作シューズを下した森井/Tomosuke Imai

 中でも、森井選手のディフェンスは今シーズンを通してより色濃く「代名詞」となった印象があります。

 2月1日からの2日間。横浜BCはアウェイでの千葉ジェッツ戦を迎えましたが、この初戦で森井選手は相手のエースPGの富樫勇樹選手を無得点に抑え込み、チームの勝利に貢献したのです。日本代表でも活躍する国内屈指のスコアラーに対してまったく仕事をさせないディフェンスは、この日のハイライトのひとつとなりました。

 事前にラッシHCからは「富樫選手にボールを持たせないことに集中してほしい」と伝えられていたという森井選手。相手の特徴を徹底的に頭に入れた上での成果を経て「相手の特徴を見てポイントを押さえながら守れたのは一つの収穫で、どの選手もそうやっていけばある程度抑えられるんじゃないかと自信を持てたゲームだった」と語りました。

 ラッシHC体制2年目の来シーズンは、再びCSの舞台に立つために「言い訳の利かない」ものになると言います。個人としてもチームが苦しい時に「流れ」を取り戻せるような働きをしたいとしています。

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 動画では、他にも以下の話題について聞いています。

  • 「楽しい」だけではだめなのがプロ
  • チームがまとまるなら「いじられキャラ」もOK
  • ビーコルにはCS争いの常連になれる可能性がある
  • 読書から「学べること」とは何か?
  • 新加入・安藤誓哉選手との共闘ビジョンとは

 2020-21に横浜BCへ加入した当初はファンに街で気づかれるといったことがほとんどなかったそうですが、この5年間でのチーム、そして個人の認知度の高まりを如実に感じていると言います。そして、横浜BCには「負けが続いても僕たちの後押しをしてくれるファン」がいて、彼らへの恩返しのためにも「優勝を成し遂げたい」と言葉に力を込めました。

 チームの顔となった司令塔、森井選手の35分以上にわたるインタビューをご堪能ください。(6月5日取材)

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photograph by Tomosuke Imai

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