Number1126号に掲載された友野一希選手のインタビュー記事「『最後のピースがそろった』。五輪シーズンは万全の態勢で」。今回は初の試みとして、そのインタビューをほぼノーカットで動画にて公開しています。友野選手の魅力が詰まった取材について、野口さんに振り返っていただきました。
「とにかく濃い、濃すぎるインタビューでした。もともと言葉を持っている人なので、その彼の特徴が存分に生かされるインタビューだったと思います」
雑誌「Number」に掲載されるインタビューは1ページ。それゆえかなりテーマを絞り、圧縮して執筆する必要があるのですが、今回は普段なら泣く泣くカットされる部分も公開しており、野口さんも「PREMIERでの動画インタビューは必見です」と語気を強めます。
取材中は、野口さんが質問をするとそれに対して友野選手の言葉が止まらない、という状況でした。
「質問についてきっちり答えを出し、さらに枝葉の部分もしっかりと説明してくれました。私は『そうなんですね』とずっと聞いていました。それだけ彼が言葉を持っているし、言いたいことがたくさんあるんだなと感じました」
野口さんはちょうど1年前にも、「Score Card Interview」のコーナーで友野選手にインタビューをしていました。昨シーズンの友野選手は、はじめてシェイ・リーン=ボーンとローリー・ニコルの2人に振り付けを依頼。ベテラン感というよりは、新しい分野にチャレンジする若々しさを感じさせたと思い返します。
しかしシーズンが始まってすぐに腸腰筋を怪我してしまい、それと付き合いながら試合に出続けた友野選手。思うように点数が出ずに苦しい時間を過ごしました。その中で徹底的に自分と対話し、考え続けたことが、彼の語彙を飛躍的に増やしていきました。
「普通の選手なら、『原因を追求してケアします』ぐらいの感じで終わると思うんです。けど友野選手の場合は、『自分の身体と向き合って、何に気づいたか』までを言語化できているんです」
野口さんも驚いた友野選手の細かい気づきとは…こちらはぜひ動画をご覧になり、友野選手の言葉を聞いてみてください。

怪我により不本意なこともあったシーズンでしたが、ローリーとシェイ=リーンから学んだことは大きく、そのことについてもたくさんの言葉で語ってくれた友野選手。ローリーに振り付けをしてもらっている鍵山優真選手、シェイ=リーンに依頼している樋口新葉選手が「彼らから学んだこと」と語っていたことと同じことを、友野選手も汲み取っていました。
世界トップ、表彰台に乗るような選手たちが感じ取り、血肉にしていることを友野選手も感じ取っていたーー。それが大きな財産になり、演技としてのクオリティも一段上がった、と野口さんは評します。実際、4位だったサマーカップですが、フリーのPCS(演技構成点)は鍵山選手に次いで2位でした。「ジャッジの人も、友野選手の進化を感じたのではないでしょうか」
ポッドキャストでは以下の話題でも盛り上がりました。
- 「メンタルをメンタルで解決しない」友野選手の向き合い方とは?
- 名振付師から学んだ競技への姿勢
- 再演となる「ハルストン」への期待
- 思わず驚き!友野選手の繊細な体調管理
「人間・友野一希」の魅力を再確認できた今回の取材。こちらのポッドキャストと友野選手の動画を、ぜひ合わせてご覧ください!(8月19日収録)
※ポッドキャストをお聴きいただけるのはNumberPREMIER会員限定で、このページ下部でご視聴いただけます。
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