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【インタビュー】「僕はこの2年で、やっと一皮むけた」友野一希が目指す“良い演技”ではなく“勝てる演技”《憧れの振付師にも依頼》

26歳となった友野一希
チームジャパンの最年長となった友野一希が、今の率直な心境を語った今回の記事。取材・執筆を担当したのは長年フィギュアスケートを取材し、選手からの信頼も厚い野口美惠さんです。この記事では書ききれなかった友野選手のさらなる思いやエピソードを、ポッドキャスト「リンクの残響」で語っています。ぜひこちらもあわせてお楽しみください。

 26歳となったこの夏。同年代の宇野昌磨の引退を見送った友野一希は、改めて心と向き合った。

「オリンピックまで1年半。純粋に勝負にこだわって、競技者モード全開で行きます。僕に何が足りないって、色々な国際大会に出ているのに、世界選手権も5位や6位で、四大陸選手権も2位。メダルや優勝がない。本気でトップを目指している自分を見てみたいと思います」

 五輪という言葉を口にするときの、得体のしれない高揚感を味わうのは3度目だ。

「オリンピックに本気で向き合ってきた人たちの目の色を、僕は見てきました。町田樹君、田中刑事君、鍵山優真君。(五輪に出場した)彼らには、本気の者だけのオーラがあった。僕はこの2年で、やっと一皮むけた実感があります」

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photograph by Asami Enomoto

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