ゴール裏に置かれた得点表示板には、残ったスコアを携帯カメラに収めるファンで人だかりができた。
6月3日。早大・上井草グラウンドで行なわれた早明1年生試合には、平日ながら約500人のファンが集結。明大には、昨季の花園を制した常翔啓光学園のWTB国定周央、昨夏の高校日本代表で主将を務めた東福岡CTB猿楽直希ら期待の新人が大量に加わり、早大も東福岡のPR上田竜太郎、国学院久我山のSO黒澤健ら逸材を精力的に補強。しかも新人早明は3年ぶりの実現とあって注目の一戦となったが、試合は一方的だった。
「96点差以上を目指せ」。明大・吉田監督の強気。
開始1分、SO染山茂範(佐賀工)の先制PGを皮切りに、攻めたのは明大のみ。前半6、後半9の計15トライを奪い、96対0という記録的スコアでライバルを蹴散らしたのだ。先発15人に高校日本代表はともに7人と互角。だが明大はこぼれ球への素早い反応、ディフェンスへの戻りでもピッチを完全に制圧した。
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photograph by Nobuhiko Otomo