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疾風レーシングの躍進は、 エンジニアの意地の賜物。 ~カワサキ撤退の副産物~

 モトGPクラスに参戦するチームとWGPを運営統括するドルナとの間には、参加する見返りとしてテレビ放映権料の分配金などを受け取る契約が存在する。今年の1月、契約期間内だったカワサキが撤退を決めた。もちろんドルナへの損害賠償は織り込み済みだったが、台数を減らしたくないドルナは損害賠償の手段としてカワサキに参戦を求めた。

 損害賠償としての参戦となれば、カワサキの名前は使えない。レース活動にかかわるすべての費用が損金扱いとなるために、一切PRが行なえないという制約も生まれた。プレスリリースも出せないチーム。レースファンにとってはカワサキのチームなのだが、カワサキとは関係のない形で、疾風(ハヤテ)レーシングが誕生した。

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photograph by Satoshi Endo

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