#725

記事を
ブックマークする

ニューヨーカーのPGが追放の末に選んだチーム。

 ステフォン・マーブリーは、まさにニューヨーカーのイメージそのものだ。自尊心が強く、周りの評価を気にしないようなそぶりを見せながら、そんな自分を守るために虚勢を張って大口を叩く。そこまで突っ張って生きていくのは大変ではないかと思うのだが、それこそが、競争の激しい町で生まれ育つ間に身に着けたニューヨーカーの生存本能なのかもしれない。

 そんなマーブリーが、ついに故郷ニューヨークを出ることになった。いや、正確には追い出されることになった。

 '96年にNBA入りして以来、2シーズン半ごとにチームを転々としていたマーブリーは、5年前にニックスの一員としてニューヨークに戻ってきた。しかし、結果的には“故郷で錦”とはならなかった。実力がないわけではないのだが、チームの方針にあわずに昨季後半から戦力外扱い。今季に入ってからは、移籍先が見つかるまでチームを離れているように指示される始末だ。結局、2月末に両者合意のうえで解雇。地元ファンからもブーイングを浴びせられ、まさに追放されるようにニューヨークを出た。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

0

0

0

前記事 次記事