今年に入ってからバーゼルの中田浩二は、ケガ人や出場停止が出た場合にはセンターバックとして出場することもあるが、ほとんどの試合、左サイドバックとして先発している。役割としては右サイドバックのザンニが攻撃的なため、どちらかというとバランスを取る仕事がメインになる。もちろん機を見てオーバーラップをしかけるが、監督に求められているのは「まず守備」だ。
それだけに昨年レギュラーとして定着したセンターバックと比べるとボールに絡む回数が少なく、与えられた役割に対して中田が物足りなさそうにしている、と見えるときがある。実際、記者席に座っている筆者も、センターバック時代を観ているときのほうが緊張や興奮を味わえたことは確かで、バランスを取る役割を任されたサイドバックをどう評価していいものか、考え込んでしまった。
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