なぜ日本代表は試合を読む力がないのか。ずっとそんなことを考えていたら、前ブラジル代表監督のパレイラ(現南アフリカ代表監督)がこんなヒントを教えてくれた。
「国内だけでやっていると、他のサッカー文化に触れる機会がないからね。だから、欧州の強豪とやるとパニックに陥るんだ。その一方で、普段から欧州のリーグでやっている選手は、いろんな状況を経験して対応力が身についている。それは南アフリカでも同じ問題だよ」
だとすれば、この冬、多くの日本人選手が欧州にやって来たことは、この問題を乗り越えるうえで大きくプラスになってくれるだろう。本田圭佑がフェンロのテストに合格し、続いて水野晃樹がセルティックに、長谷部誠がボルフスブルクに入団した。また、菊地直哉がドイツ2部のイエナのテストに合格した。
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photograph by Kazuhito Yamada/KAZ Photography