U―17、U―20、A代表が、今年の最大目標だった大会を終え、これからの関心は、U―22代表に集まりそうだ。現在のところ、北京五輪アジア最終予選は全6試合のうち半分を終え、2勝1分と、上々の結果を残している。
とはいえ、今年、4世代すべての日本代表を見て思うのは、U―22代表だけが異質なサッカーをしている、ということだ。他の「人とボールが動くサッカー」に遠く及ばない、「人が動かず、ボールは前に進まないサッカー」である。
先日のカタール戦(国立)も相変わらずだった。中盤は、足元でボールを受けに下がってくるだけで、「その次」を狙って前へ動き出す選手がいない。クサビの縦パスが通ってもサポートがないから、簡単に潰される。DFラインにしてもパス回しに相手の守備をずらすという狙いがなく、無造作に中盤へボールを入れてはカットされる。結局、家長昭博が独力でチャンスを作るしかなかった。
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photograph by Tomoki Momozono