自動車レースにおける精神力の影響を、4月16日に鈴鹿サーキットで開催された全日本F3選手権シリーズ第4戦で目撃した。F3はプロの入口だが、才能はあっても経験が少なく精神力に課題を残す若い選手が多く出走する。近年、様々な分野のアスリートがメンタルコントロールの重要性を口にするが、モーターレーシングでも同じことだ。
レースに勝ったのは伊沢拓也。今年F3にデビューしたばかりの新人だが、圧倒的な強さと速さを示してライバルをねじ伏せる完勝であった。しかし、本来ならば伊沢はこうしたレースを1年前に見せているべき男であり、それを期待されていた男であった。
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