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不人気totoが左右する日本スポーツの行く末。

2009/03/08

 サッカーくじ(toto)の不人気が、ついに五輪の選手強化にも影響を及ぼし始めた。現在、日本オリンピック委員会(JOC)認定の五輪強化指定選手は、日本スポーツ振興センターから毎月一定額の強化費を支給されている。この強化費はスポーツ振興基金からの助成で、政府からの出資金や民間の協賛金などを原資としている。これらに加えて'01年度にtotoが始まってからは、その収益からの繰入金も入るようになり、メダルが狙える「エリートA」選手には月額20万円、それに次ぐ「エリートB」選手には10万円、AとBのスタッフにも各10万円が支給されてきた。ところが近年の低金利で原資が目減りした上、期待していたtotoからの繰入金も'04年度はついにゼロとなり、やむなく夏季競技の選手については今年10月から12月までの3カ月間、支給を停止することになった。強化費の支給は1990年から始まったが、一時的とはいえ支給が滞るのはもちろん初めてのことである。

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