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年末恒例、'08年シーズンベスト・アワード発表。

 HONDA撤退というニュースはあったが、ここでは去るものは追わず恒例のベスト・アワードを発表したい。

 第7戦のカナダGPで史上99人目のウイナーとなって、BMWザウバーに1勝目をもたらしたR・クビサ。ミスがなく、マシンの限界性能を常に引き出したドライビング能力を最大限に評価したい。ベストマシンに関しては、信頼性やピットワーク・ミスなどで勝てるレースを落としたものの、'07年の課題を克服して8勝を挙げたフェラーリに軍配を上げよう。

 '08年はウェットレースが多かったが、イタリアGPでは初めてといっていい大雨に。ドライバーの勇気、判断、技量が問われるコンディションが53周ずっと続いたモンツァ高速水中戦、S・ベッテルが完璧にトロロッソをコントロールしてF1の意外性をアピールした。バトルではやはり雨がらみになったベルギーGP、スパでのK・ライコネン対L・ハミルトンが最もスリリングだった。結果的にはクラッシュとペナルティーに終わったが、どちらも引かず諦めない好勝負だった。

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