'07年のフィナーレ有馬記念は、中山巧者マツリダゴッホの「怪勝」。想像しにくかった結果となったことで、年度代表馬の選出は難航必至だ。思わぬ浮上はアドマイヤムーン。グランプリを戦わずに引退した時点で圏外に去った感があったが、こうなってみるとその残像が再び鮮やかな色を放って見えてくる。ライバル・メイショウサムソンを急所で2回負かしているのがクローズアップされる。
「負けられない戦い」と、強い決意を表明して臨んだメイショウサムソンの武豊騎手だったが、それが珍しく硬さとして出たのか、大事に乗り過ぎた印象は否めない。同様に、世界一の腕を買われて超短期免許でやってきてロックドゥカンブに騎乗したキネーンも、今回の有馬記念だけは上手に乗ったとは思えなかった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Keiji Ishikawa