#673

記事を
ブックマークする

大型ルーキーがついに迎える「真実の瞬間」。

2009/03/08

 今年のチャンピオンカーニバル随一の好カードが目前に迫ってきた。3月3日後楽園ホールで行われる日本フェザー級王者・梅津宏治(30)対、挑戦者・粟生隆寛(22)のタイトルマッチである。

 この際「WBC世界12位」などという粟生の肩書は忘れよう。3歳でグローブを手にしたボクシング・エリート。史上初の「高校6冠」を達成し、超大型ルーキーとして「ボクシング版・松坂大輔」のような脚光を浴びてきた男である。

 「東の粟生か、西の亀田か──」

 以前このコラムで、こう書いたこともある。しかしその後亀田は関西から東京の協栄ジムに鞍替えし、急ぎ世界に駆け上がった。これとは対照的に、粟生は亀の歩みを続けた。帝拳ジムの方針でジックリと熟成に時間をかけ、魅力的なサウスポーのカウンター・パンチャーぶりに磨きをかけてきたのである。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

0

0

0

前記事 次記事