今年のチャンピオンカーニバル随一の好カードが目前に迫ってきた。3月3日後楽園ホールで行われる日本フェザー級王者・梅津宏治(30)対、挑戦者・粟生隆寛(22)のタイトルマッチである。
この際「WBC世界12位」などという粟生の肩書は忘れよう。3歳でグローブを手にしたボクシング・エリート。史上初の「高校6冠」を達成し、超大型ルーキーとして「ボクシング版・松坂大輔」のような脚光を浴びてきた男である。
「東の粟生か、西の亀田か──」
以前このコラムで、こう書いたこともある。しかしその後亀田は関西から東京の協栄ジムに鞍替えし、急ぎ世界に駆け上がった。これとは対照的に、粟生は亀の歩みを続けた。帝拳ジムの方針でジックリと熟成に時間をかけ、魅力的なサウスポーのカウンター・パンチャーぶりに磨きをかけてきたのである。
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