世界陸上大阪大会まであと2カ月。4月のシーズン開幕から、代表選考の対象となる大会が開かれてきた。それも大詰めを迎え、6月29日からは日本選手権が世界陸上と同じ長居陸上競技場で行なわれる。室伏広治の今季国内大会初参戦も興味深いが、とりわけ注目すべきは、1980年度生まれ、陸上界の「松坂世代」の面々である。'03年の世界陸上200mで銅メダルを獲得した末續慎吾を筆頭格に、充実ぶりを示している。
昨年、昨季世界ランク7位となる6m86の日本新を樹立した走り幅跳びの池田久美子は、日本女子初の7m超えを目指し、走力の向上に取り組んできた。その分、まだ助走を合わせるのに苦労している面はあるが、「それができれば7mは跳べます」と自信を見せる。5月には、国際GP大阪大会で6m73、カタール・スーパーツアーでは6m70で優勝。とくにカタールでは、昨季ランク1位のタチアナ・コトワ(ロシア)らを抑えてのもの。強化は結果にも表れている。
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photograph by Shino Seki