四輪レースには多様なカテゴリーが存在するが、事実上昇級・降級のシステムは存在しない。基本的には、成績の良否とは無関係に上位種目に出場できるのだ。その結果、才能があっても資金のない選手が、逆の立場にある選手に生存競争で敗北するという理不尽な事態が往々にして生じる。
もし、上級へ進むためには直下のカテゴリーで昇級基準をみたさなければならないこととし、あるカテゴリーで成績が基準に達しなかった選手は翌シーズンは強制的に降級するという仕組みを作って選手の新陳代謝を成績ベースで推進できれば、競技として一般の評価を受けやすくなり、モーターレーシングの社会的認知を広げることもできるだろうに。と、夢見はするけれども、現実問題としては様々な障壁があって実現は難しい。しかし、近年になって一部に、結果的ではあるけれども擬似的な昇級システムが生まれ、ひとつの流れが形作られつつある。それが、自動車メーカーによるドライバー育成プログラムだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています