プロ野球選手会会長の古田敦也選手が、日本将棋連盟から三段免状を贈呈されたのは既報のとおり。古田は'95年に初段の免状を受けており、その腕前は確かなもの。棋力の向上もさることながら、球界の難局にあたってリーダーシップを発揮し、なおかつグラウンドでも好成績を残したベテランへ、慰労の意味も込めての“飛び級昇段”となった。
「最近、あまり将棋の勉強してないんですよ。僕が三段なんていただいていいんですかねえ……」
とまどい気味の古田ではあったが、免状の贈呈式では、将棋連盟会長・中原誠永世十段の指導対局を受け、堂々と“藤井システム”の駒組みを披露。「最新型をちゃんと勉強しておられます。おかしな手は全くなかった」と、永世十段からお墨付きをもらった。ちなみに“藤井システム”とは、藤井猛九段が考案した革命的な戦法で、並みの棋力では指しこなせないシロモノである。
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