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「僕でも打てますか?」阪神・森下翔太も通う『REBASE』に新人編集者が入門…本塁打のカギは体幹の動かし方と“座学”?「体重63kg以上あれば…」
僕の自宅には、古い軟式野球ボールが飾ってある。土で汚れた表面にはへたくそな文字。あまりに嬉しくて、自分でマジックペンを走らせたことを今でも覚えている。
〈2012 11/24 チャレンジカップ 浦安連合戦 元井雄也 第一号〉
小学4年生のときに初めて打ったホームランボールだ。憧れの筒香嘉智選手を真似して夢中でバットを振ったら、白球がライトフェンスの向こうまで飛んで行った。
あの頃の僕は“超小学生級”のフィジカルを備えていた。大好物の唐揚げと白米をもりもり食べて、小学6年の時点で身長160cm、体重は76kgにまで増えた。
自称“門前仲町のドカベン”。バットの芯で捉えれば、ホームランなんて簡単に打てるものだと思っていた。
ところが中学生になると、“ドカベン”の自信は粉々に打ち砕かれた。周りの選手たちも成長期を迎え、もはや体格の優位性はなくなった。必死にバットを振っても、ボールが外野手の頭を越えない。いつしか監督からは、こう指示されるようになった。
「逆方向に、低い打球を打て」
小学校の卒業文集に書いた将来の夢「プロ野球選手」を諦めたのは、この頃だ。
高校に入学しても、状況は変わらなかった。コロナ禍を迎え、バットよりもギターを手にする時間の方が増えていた。
「もう一回、ホームランを狙ってみない?」
大学時代は、先輩に誘われて母校・慶應義塾高校野球部の学生コーチを務めた。吉井理人さんの本を読んだり、YouTubeで指導理論は学んだけど、打撃を教えるのは苦手だった。自分で打てないのに、教えられるわけがない。劣等感を抱えたまま、後輩たちと接していた。甲子園の大舞台で快音を響かせる彼らの姿が眩しかった。
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