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工藤泰成と木下里都を軸に…“虎の心臓”ブルペンを蘇らせた指揮官・藤川球児、7月末の決断とは?「勝負の一手は…」【阪神タイガース】
阪神の「心臓」――。
藤川球児監督がそう呼んできた頼みのブルペン陣が、今季はどうにも頼りない。岩崎優もラファエル・ドリスも時に大きくつまずく。実績ある及川雅貴と桐敷拓馬は不振が長引き、黄色じん帯骨化症からの再起を図る湯浅京己は後遺症に苦しんだ。メジャー通算112試合登板のダウリ・モレッタは好不調の波が激しかった。
リードしていてもどこか不安と隣り合わせ。負けていればそのまま突き放され、得意の接戦に持ち込めない試合が増えた。春季キャンプ中の2月に、昨季50試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した石井大智が左アキレス腱を断裂。その影響が、シーズンに入っても影を落とした。佐藤輝明、森下翔太の「打の二枚看板」、髙橋遥人、村上頌樹、才木浩人の「先発3本柱」がリーグトップ級の成績を残しても、球宴までは、主力の数字に見合うだけの白星を積み上げられなかった。
その「心臓」が、再び力強く鼓動を打ち始めたのは、工藤泰成と木下里都が独り立ちしたからにほかならない。'24年ドラフト同期コンビが台頭し、息も絶え絶えだった救援陣は後半戦から立ち直ることができた。
木下の剛速球が一気に全国区になった試合がある。8月2日のヤクルト戦。同点の7回に登板すると、自己最速を1km更新する161kmを計測した。単発ではない。7球連続で160km台をマークし、そのたびに神宮がどよめいた。2三振を奪って三者凡退。勝利に貢献した試合後は「3連投目なので、力も抜けて良かったんじゃないですかね」と涼しい顔のままだった。
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