高校の教員から異例の転身。65歳の日常を突き動かすのは「開き直り」。夢を追う人生はまだ続く。(原題:[別冊付録][指揮官の決意]藤田高教「ポジティブ思考で」)
「暑いでしょ、選手には申し訳ないと思うんですけどなかなかね。せめて、やれることはしてあげたくて」
クラブ専用ではなく、ホームタウン・日置市やパートナータウン・いちき串木野市や姶良市の公共の体育館には、練習に十分な冷房が完備されているわけではない。選手だけでなく、ケースに入った水やボール、大きな荷物を運ぶ藤田高教監督も汗だくだ。
「こんなに早くSVリーグへ上がるとも思わなかったですけど、まさか自分が監督になるとは、全く考えてもいませんでした」
よく通る声で、豪快に笑う。藤田は2025年9月まで、山口県の高校で教壇に立っていた。母校でもある宇部商高男子バレーボール部を全国制覇に導き、'23年にはU16男子日本代表でも指揮を執った。65歳の定年を前に「もう一度学び直そう」とコーチ4の資格取得に向け、講習に参加した。
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photograph by Kiichi Matsumoto
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