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【鳥谷敬の視点】「種市投手は最も“ハマっている”が…」課題は投手の起用法と牧の“飛び出し”や若月の悪送球など野手陣のミスが改善できるか《WBCオーストラリア戦解説》

2026/03/29
天皇皇后両陛下、愛子内親王が観戦された試合。6回表、日本は三盗を阻止しようとした捕手若月の送球が乱れて先制点を献上。だが、7回裏に吉田が低めの変化球を右翼に逆転2ラン。1次ラウンド首位通過を決めた。(原題:[1次ラウンド(3)]vs.オーストラリア 4-3 鳥谷敬「ミスと課題が早めに出たこと」)

 初戦から3連勝を飾った時点で、海外の打者に通用している投手、やや苦戦している投手の差が明確になってきました。14投手のうち12人が初登板をクリア。現状、ブルペン陣で他国の打者に最も“ハマっている”のは種市投手になります。

 前日7日の韓国戦では同点の7回表に初めてWBCのマウンドに上がり、1イニングを3者連続奪三振。そして、60年ぶりの天覧試合となったこの試合では4番・吉田選手の逆転2ランが飛び出した直後の8回表、1点リードの状況で打者3人を難なく仕留めました。

 国際大会になると、初見ではなかなか対応しづらい特殊球が効いてきます。種市投手の落差のあるフォークはまさに代表戦向き。韓国戦とオーストラリア戦ではフォークと150km台中盤の直球を勝負球に、打者6人から5つの空振り三振を奪いました。

投手の出し惜しみで負けたら後悔しか残らない

 WBCは一発勝負の連続。状態のいい投手を出し惜しみして負けたら後悔しか残りません。種市投手は準々決勝以降も流れを変えたい、もしくは是が非でも失点を避けたい局面で起用したい存在です。

 とはいえ、種市投手がもともと先発投手である事実も忘れてはいけません。オーストラリア戦後に自ら「6~7年ぶりの連投」と明かした通り、ロッテのレギュラーシーズンで最後に救援登板したのは2019年。肩の回復スピードなど連投への順応性は「本職組」にはかないません。

 この日は3点リードの9回に「本職組」の大勢投手が2被弾。「第2先発組」の隅田投手は特殊球のチェンジアップも武器に5回からの3イニングを7奪三振、自責点ゼロと快投しました。仮に決勝まで進むと想定した場合、準々決勝以降は4日間で3試合を戦います。ブルペンを主戦場とする3人と急造リリーバーたちを今後、どのように組み合わせていくのか。首脳陣の起用法に俄然、注目が集まってきました。

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photograph by Hideki Sugiyama

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