#1140
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【鳥谷敬の視点】「実力でベネズエラに上回られた」チームプレーの有効性を再認識した大会に…そして「重圧をはねのけた」佐藤輝明、森下翔太への期待《WBCベネズエラ戦解説》

2026/03/26
3点ビハインドの9回裏2死走者なしの場面、大谷が遊飛に倒れて最後の打者となった
先頭打者弾の応酬で幕を開けた準々決勝。日本は1点ビハインドの3回裏には森下の3ランなどでリードを奪うも、投手陣が打ち込まれて敗退。日本の連覇を阻んだベネズエラはベンチを飛び出し喜びを爆発させた(原題:[準々決勝]vs.ベネズエラ 5-8 鳥谷敬「日本の誘い球が通じなかったワケ」)

 表向き、日本はパワー勝負でベネズエラに敗れました。1回表にアクーニャJr.選手の先頭打者弾で先制された直後、1回裏に大谷選手が先頭打者アーチをやり返して同点。3回裏には森下選手が勝ち越し3ランで空気を一変させたけれど、2ランで1点差に詰め寄られ、3ランで逆転されました。日本の2本塁打に対してベネズエラは3本塁打。この1本差が明暗を分けたのは事実ですが、実際にマイアミで現地観戦していると、違った観点からも中南米チームの強さを痛感させられました。

 ベネズエラ打線は想像していたよりもしたたかで丁寧でした。日本戦では山本投手、隅田投手、伊藤投手の直球を叩いて3本塁打。それらの失投を呼び込むまでの過程に必然性を感じました。「低めは捨てろ」と指示が出ていたのか、膝下のボールゾーンに沈む変化球には手を出さず、打ちづらそうなボールはファウルで逃げる。だから、日本投手陣は最終的にストライクゾーンで勝負せざるを得なくなったのです。

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photograph by Nanae Suzuki

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