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「3割30本、いけると思っています」タイガース・森下翔太はなぜ“感覚派”から“理論派”になったのか?「技術的な裏付けをもって、毎年キャリアハイを」《インタビュー》

3年目にしてすっかり花形選手になった。とにかく、大事なところでよく打つ。'23年の日本シリーズで新人最多の7打点を挙げたのが最たる例。昨秋のプレミア12で日本代表の4番を任されたことで箔も付いた。何かをやってくれそう。そんな不思議な期待感が今季も森下に漂う。
4番を任されてシーズンが始まった。12球団一の観客動員数を誇る老舗球団の打線の顔となれば、重圧は計り知れない。それさえも、脳内でポジティブに変換できるメンタルが最大の強みだ。「4番が打てなくて負ける試合はあると思いますけど、それより多く自分が打って勝つ試合を増やせばいいと思います」。開幕2戦目に、広島・床田寛樹から逆転の決勝2ラン。4月2日のDeNA戦では4安打をマークして味方を勢い付かせた。11日の中日戦では高橋宏斗に同点2点打を浴びせ、3番に入った15日ヤクルト戦は奥川恭伸から決勝打を打った。いい日と悪い日を織り交ぜながら、勝利に絡む働きをしている。
ポテンシャルの高さは、入団当初から折り紙付き。当時から、球団の打撃投手の間で「コイツは凄い」という声が上がっていた。毎日あらゆる野手に投げる打撃投手は、打者の能力と調子を知るリトマス紙のような存在。群を抜く打球速度に、その多くが活躍を予感していた。
今年3月。表に出ることがあまりなかった内輪の感想が、世間にはっきりと示された。メジャーリーグとのプレシーズンゲーム、カブス戦。初回の遊ゴロが打球速度115.7マイルを計測した。換算すると約186kmもの猛烈な速さは、両軍トップの数値だった。日米で使用球が異なるという事情があったものの、バリバリのメジャーリーガーを上回ったことに成長の一端が窺われた。虎のホープは言う。
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