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「悔しい思いをしたら、次は絶対にやり返す」村上頌樹を覚醒させた岡田前監督の“ダメ出し”と変化球の“徹底研究”「投球が楽になりました」《虎の村神様の逆襲劇》
上がって下がってまた上がる。村上頌樹の野球人生はそれの繰り返しだ。
智辯学園でも東洋大でも1年でパッと出てきて、2年で辛酸をなめ、3年で大きく羽ばたいた。プロでも似た軌跡をたどる。2023年に彗星のごとく現れて最優秀防御率とMVPを獲得して昨年は停滞した。
そして今年、自己最多の12勝(9月25日時点)を挙げ、投手の主要4部門全てでリーグトップクラスの成績を収めている。
「高校の時からそんな感じですよね。2年生(夏)の時に自分が打たれて甲子園に出られなかったし。奇数の年がいいのかな(笑)。まあでも、悔しい思いをしたら、次は絶対にやり返すっていう気持ちはあります。去年、いろいろと経験して感じたことが多かったので、それを今年、生かせていると思います」
東晃平は「いいピッチャーだなあと思いながら投げていましたね」
6月6日のオリックス戦は今季の村上を語る上で外すことができないゲーム。甲子園での一戦で、相手先発・東晃平と珠玉の投手戦を繰り広げた。
ストレートの威力、変化球の精度、コントロール、どれをとっても一級品のスペックを備える2人の投げ合いに、両軍のそうそうたる打線が手も足も出なかった。5回終了までお互い無安打ピッチング。打ち損じの連続ではなく、打てないボールの連続は、無得点の展開に付きものの退屈さを感じさせなかった。5回終了時点でスコアボードの時計の針はまだ午後7時10分。わずか1時間10分で試合の半分が終了した。
「東くんがいいピッチングをしていたので、自分も乗せられた感じがありました。2人ともテンポが良かったので、自分もそこまでランナーを出さず、向こうもランナーを出さない。とにかくテンポが良かったんですよ。ベンチを出て、マウンドに上がって、相手をすぐ抑える。お互いそれの繰り返し。いいピッチャーだなあと思いながら投げていましたね」
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