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「志田さんの辞書の中に…」バドミントン・志田千陽&松山奈未が語る“ペア解消”の葛藤と感謝「松山は正直に打ち明けてくれました」《Wインタビュー》
集大成を前に万感の思いがこみ上げた。
「11年間、シダマツの“志田”と“松山”として積み重ねた努力に嘘はないのでプライドを持ってコートに立ちたいし、シダマツらしいプレーをお見せしたいです。たとえそれができなくても、最後まで自分たちを信じて戦い切って、私たちらしくダブルスを心から楽しめたら」(志田)
8月30日、世界選手権準決勝。パリ五輪で銅メダルを獲得した思い出の地、ポルト・ド・ラ・シャペルアリーナで志田千陽と松山奈未は決勝進出をかけ、世界ランク2位のマレーシアペアと対戦した。第1ゲームを先取したものの、続く第2、第3ゲームは相手に主導権を握られ、1-2で終戦。最後にシャトルをネットにかけた松山は膝に手をつきうなだれ、涙を拭う相棒を志田は笑顔で迎えた。
「一緒に頑張ってきてくれてありがとう」
この大会限りでのペア解消を公表していた二人のラストマッチは、彼女たち自身4度目となった舞台で、同大会初となる銅メダル獲得。有終の美を飾った。
二人が初めてコンビを組んだのは2014年、志田が青森山田高校2年、松山が九州国際大付高校1年のときだった。
「中学の頃から知っていて、ペアを組みたいねとか、一緒にオリンピックに行けたらいいねって話をしていたんです」(志田)

初めて組んだときからスピードも波長もピッタリと合った。相性の良さを感じた二人はペアを組むと同年のジュニア韓国オープンで優勝し、翌年の世界ジュニア選手権では銅メダルを獲得。ともに再春館製薬所に入社し、本格的にペアを結成すると、'20年には念願の日本A代表入りを果たした。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
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