リオ五輪女子ダブルス、高橋礼華&松友美佐紀の金メダルから5年。3年前の夏、“ワタガシ”の愛称で知られる渡辺勇大と東野有紗は、東京五輪で日本のミックスダブルスのペアとして初めて銅メダルを獲得。日本のバドミントン界の歴史に、2人はあらたな1ページを刻んだ。
渡辺が振り返る。
「今までもらったメダルはすべて実家に置いてあるんですけど、東京オリンピックの銅メダルだけは自宅に置いてます。当時、オリンピックも通過点というか、数ある大会の一つにすぎないっていうような話をしていたんですが、メダルを獲っていろんな人に触れてもらったり首にかけてもらったりして喜んでいただいた姿を見て、あらためてオリンピックのパワーってすごいんだなと感じて。その余韻に浸っていてもいいかなと思えるぐらいのメダルでしたね」
もちろん2人が目指していたのはあくまで金メダルだ。王懿律&黄東萍組、鄭思維&黄雅瓊組という中国2強の牙城を崩すことはできなかった。東野は中国ペアとの地力の差を痛感したという。
「4年に一度の大舞台で、自分たちがやってきたことを100%出そうとしましたけどできなかったし、余裕もありませんでした。それがとにかく悔しくて。オリンピックのような舞台でも、自信を持ってプレーできるようにならないといけない」
ただ、「なにもかもすべてが足りていなかった」ことに気付けたことは、大きな収穫だったと渡辺は言う。
「(東京五輪は)自分の力を出し切っても結果的には金メダルには届かなかったと思います。だからこそ、さらに上を目指すためにはパワーやスキル、プレーの精度などすべての面での底上げが課題だと感じましたね。結局そういった最低限必要なものをどんどん伸ばしていくことが、試合中、苦しい状況に追い込まれ、選択肢が限られたとしても力を発揮できることにつながっていくんじゃないかって」
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