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《ベースターズの魂が告白》「…したら間違いなく優勝できる」筒香嘉智が語った必要条件と昨季“7本塁打”からの絶対使命「こだわりたいのは打点」

2025/04/04
昨季途中からベイスターズに復帰した筒香
メジャー挑戦を経て古巣に復帰した昨季は苦難の日々が続くも、土壇場で勝負強い打撃が復活し、悲願の日本一に貢献した。迎えた今季、勝利への意識が変わったチームに何ができるのか。頼れる強打者であり精神的支柱でもある背番号25が決意を語った。(原題:[復活へ秘める思い]筒香嘉智「勝ち切ることの意味」)

 本気の手応えを胸に筒香嘉智の2025年シーズンは始まる。

「僕たちは昨年、シーズンを勝っていない。やっぱりペナントレースを勝ち切ることが一番大変だと思うし、今年はその目標を達成するために2月のキャンプに選手一人一人がどんな気持ちで集まってくるのか。そこが大事だと思っています」

 キャンプイン直前にこう語っていた筒香が2月1日に目にしたのは、去年とは見違えた選手たちの姿だった。

「みんなの意識がかなり変わった。そういう手応えがありました」

 変化の理由を筒香はこう分析する。

「おそらく去年、クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージとかで敗退していたら正直、まだこうはなっていなかっただろうなと思います。やっぱり日本一になったから、なれたからです。日本一ってこんないいものなんだって選手は感じたと思うし、その中で勝つために自分ができることが、すごく明確になりだしたなと思いました」

 一言で言えば自分を含めた選手たちの勝ちたいという思いが、本物になったということだった。

「シーズン前に目標を聞かれると、どのチームの選手も『優勝』って言うと思うんです。これまでのベイスターズもそうでした。でも、これまでのベイスターズの選手は、実はみんなその言葉に実感はなかった。そもそも優勝したこともなかったし、優勝するってどんなものなのかも分からなかった。それが去年、日本シリーズを勝って、今年は本当に優勝するぞという意識が、チームの中に初めて現実のものとして出てきたんじゃないかと思うんです」

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photograph by Naoya Sanuki

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