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「地に足をつけて…」筒香嘉智が横浜に戻ってきた理由、本拠地で“12打数無安打”山川穂高の長いトンネル《日本シリーズ第5戦:2人のKEYMAN》

2024/11/10

横浜に戻ってきた理由。

 気持ちで持っていった先制打だった。

 3回。牧秀悟の安打からつかんだ2死一、二塁のチャンス。マウンドのソフトバンク先発左腕・大関友久の内角寄りのフォークに筒香嘉智のバットから鈍い音が響いた。決して会心の当たりではない。それでもしっかり振り抜いた分、打球は二塁手・牧原大成の差し出すグラブの上を抜けて中前に落ちた。

「何とかヒットコースに飛んでくれてよかったなと思います」

 ここまで4試合は全て先制点を奪ったチームが勝利している。その貴重な1点を叩き出した筒香は、王手をかけた3勝目をこう語る。

「3、4戦をとって今日はもう1回、ソフトバンクさんも気持ちを新たに勝ちに来る。その1個上、2個上の思いが僕たちにないと勝てないというミーティングをして臨んだ試合でした。ただワイワイ、ガヤガヤするのとは違う。全員が勝つ、1つのボールを最後まで追いかけるというのができている。その結果が今日の3つ目の勝ち星だったと思います」

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