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「ゲーマーあるあるで『引退』って言う人に限って…」“パイオニア”Lazが語るFPSの魅力、世界3位、そして静かな引退の理由【ロングインタビュー】
それは、20年以上にわたる挑戦が報われた瞬間だった。
FPSにおいて、日本は2001年頃から世界の壁に阻まれ続けてきた。FPSとは、一人称視点で銃などを撃ち合うゲームジャンルを指す。これまで数々の強豪が世界の舞台に挑むも1勝することすら難しく、「FPS弱小国」と称されることもあった。
その歴史が塗り替えられたのは、'22年4月のことだった。ライアットゲームズが'20年にリリースした、5対5に分かれて敵の拠点を制圧するFPSゲーム『VALORANT』の国際大会「VCT 2022: Stage1Masters」において、プロeスポーツチームZETA DIVISIONが日本初となる世界3位に輝いた。開催国のアイスランドとは9時間の時差があり、深夜からのライブ配信となったにもかかわらず、40万人以上の日本人が歴史的偉業の目撃者となった。
それから2年。国内のトップを走り、世界からも注目されるチームへと成長したZETA DIVISIONで、リーダーとして長年チームを率いてきたLazの選手活動引退が'24年8月に発表された。
「これが最後になってもおかしくない――そんな気持ちで、毎年死にもの狂いで戦い続けてきました。引退して、日課にしていた基礎練習をしなくなったことに違和感があったんですが、やっと慣れてきました」
端整なルックス、そして正確無比な操作に裏打ちされた国内最高峰の実力。ふたつを兼ね備えたLazが残してきた実績は数知れない。'23年の第1回日本eスポーツアワードでは、史上1人目となる最優秀シューティングゲームプレイヤー賞も受賞した。
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