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【ドラフト中日1位】「緊張するタイプです(笑)」関西大学・金丸夢斗が語った“弱点”と審判員の父・雄一さんとの思い出…将来は「日本を背負いたい」

2024/10/24
関西大学の金丸夢斗

“夢斗”という名前には「夢を叶えるために直向きに努力する人になってほしい」という両親の想いが込められている。それを体現するように、青年は大願成就の時を迎えている。

 高校まで目立った実績はなかったが、関西大進学後、そのポテンシャルは一気に開花した。今年3月、ストレートは最速154kmを記録。スライダーやチェンジアップなど5つの変化球を多彩に投げ込み、その全てが決め球となる。今春の欧州代表戦では大学生ながら侍ジャパントップチームに選出。先発マウンドを任されると、2回4奪三振・無失点と好投。「プロ注目の即戦力左腕」として名を轟かせた。

 春に腰を痛め、今秋リーグ戦ではリリーフとして登板。球種をあえて2つに絞り、短いイニングを零封するなど、高い適応力も備えている。

審判目線で野球人として大事なことを教えてくれた父。

 原点は少年時代にある。14年にわたり高校野球の審判員を務めてきた父・雄一さんと取り組んだ朝6時からのランニングだ。「早起きするのがしんどくて、精神的にキツかった」と振り返るが、投手としての心構えも教わった。

「『投球までに変な間があったり、ボークを疑われるような動きがあるのは投手として良くない』と。審判目線で野球人として大事なことを一から教えてくれました。今の自分のマウンドでの態度や立ち居振る舞いは、お父さんの教えがあったからこそです」

 ワインドアップで始動する一糸乱れぬ投球フォームや正確無比なコントロールも相まってか、マウンドでは精密機械のような印象を受けるが、当の本人は「緊張するタイプです(笑)」。

 だが、自信と目標はブレない。

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photograph by Naohiro Kurashina

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