サッカーの人があきれた顔でつぶやく。「まるでラグビーのスコア」。
その場合、得点は片側にごっそり積み上がっている。
最近ではこれ。
日本-中国。7-0。埼玉スタジアムにおけるワールドカップ(W杯)アジア最終予選の結果である。楕円球のフットボールならトライがひとつとゴール成功のみの大接戦だ。もちろん丸い球のほうではミスマッチ、一方的な攻防を示す。
ついで同予選の対バーレーンの5-0。アウェイなのに大差をつけた。お見事! それはそうなのだけれど、圧勝は案外、ファンを含む当事者を安心させない。
いまのジャパンは強い。たぶん強いはず。待てよ、本当に強いのか。こういうふうに思考は進む。「過ぎたる」のあとの減速や停滞をどうしても想像してしまう。
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photograph by KYODO