ふたつの観点がある。とうとう「大西ジャパン」の呪縛が解けた。いや、これは「大西ジャパン」との連続なのだ。
ラグビーのワールドカップ(W杯)において日本代表が、南アフリカ代表スプリングボクスを破った。明確にスポーツ史の快挙だ。
誇張を嫌う英国BBC放送のサイトの報告記事に「奇蹟」とあった。それをニューヨーク・タイムズ紙が引いて伝えた。
さて「大西ジャパン」とは、かの名将、大西鐵之祐(故人)の率いた日本代表を示す。
1968年のNZ遠征での同国ジュニア代表戦勝利、'71年、東京でのイングランド戦のどちらもノートライの名勝負で知られる。スコアのみならず「日本人の特性をいかした」創造的戦法、さらには浪花節めいた人心掌握の妙で物語を紡いできた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO