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人の死をいかに語るか。 ~死者を鞭打つな、の正当性~

人生の影の色は、もしかしたらスーパースターほど濃いのかもしれない。

 死者に鞭打つな。亡き人の批判はよせ。道徳というよりは大昔からの知恵だろう。

 個人的にはあやかりたい。でも先日、釘を刺された。

「それは歴史家とジャーナリストを除く人々にとっては素晴らしいルールだ」

 ジャーナリズム従事者はときに死者の負の側面を伝える。米国のワシントン・ポスト紙のエリック・ウェンプル記者が同僚を擁護するコラムに記した。

 顛末はこうだ。

 同紙の内政担当記者、フェリシア・ソンメズは、NBAの元スーパースター、コービー・ブライアントのヘリコプター事故での死の数時間後、このヒーローの「性的暴行疑惑」について他媒体の過去の記事を紹介するかたちでツイートした。ひどく非難された。脅迫もされる。社の幹部は「間違った判断、仲間の仕事を傷つけた」と投稿削除と休職を命じた。これに対し、職場の内外に疑問の声が上がり2日後に復職を認められた。

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photograph by Getty Images

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