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「僕ら全員、トミヤスを愛している」冨安健洋がアーセナルの3年間で積み上げた“信頼”とは?《アルテタ監督「透明な両目を持つ正直な青年だ」》
2019年12月にミケル・アルテタが監督に就任してから、アーセナルは目覚ましい成長を遂げ、プレミアリーグの順位も8位、8位、5位、2位、2位と右肩上がりだ。これを冨安健洋の入団に置き換えても、同じことが言える。いや、'21年夏に加入したこの日本代表DFやアーロン・ラムズデール、ベン・ホワイトらは明らかなブーストとなり、チームは1シーズン目に5位に浮上し、ここ2シーズンは絶対王者マンチェスター・シティに肉薄している。
あと一歩――。だがそれは指揮官が言うように、「世界最大の険峻に挑む」ような最後のひと越えだ。現在のフットボール界でもっとも困難なタスクのひとつに挑戦しているアルテタ監督は、毎朝5時半に起きて「勝利について考えている」という。
「彼ほどフットボールに献身する選手は見たことがない」。
同様に生活のすべてをこの競技に捧げている冨安にとって、ロンドンでの4シーズン目を負傷離脱したまま迎えることになったのは、不運だ。本人も悔しがっているに違いないが、日頃から彼を讃える指揮官にとっても大きな打撃である。
「彼ほどフットボールに献身する選手は見たことがない」とアルテタ監督は語る。「ピッチ上ではあらゆる状況に対応し、見事な守備をする。そしてあの多機能性だ。両足を遜色なく使えるから、ライトバック、左右のCB、レフトバックと最終ラインの全域でプレーでき、貴重な選択肢となる」
冨安は今夏のプレシーズンツアーに参加せず、ウルブスとのプレミアリーグ開幕戦(2-0で勝利)にも間に合わなかった。おそらくそれも要因となり、アーセナルは7月下旬にイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリを獲得。冨安も2シーズンを過ごしたボローニャから加入した22歳の守備者は、188cmの長身と堅実な守備を身上とし、CBと左SB、左ウイングバックを兼務できるポリバレントな選手だ。
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