一気に北上した梅雨前線通過の影響を受けて、京都競馬場は前日夜からの弱い雨がやまなかった。前日の芝コースは良馬場の発表だったが、宝塚記念(6月23日、芝2200m、GI、1着賞金2億2000万円)当日は、朝の時点で馬場状態のランクが2つ下がっての「重」。京都は10週連続開催の最終週というタフな条件だったこともあり、今年の宝塚記念は、道悪馬場をこなせるかどうかが問われるレースになった。
ファン投票で史上最多の票を集め、当然のように1番人気に支持されたドウデュースは、この馬場に脚を取られて本来の走りができなかった。3コーナーを過ぎても最後方のままだったのは、実は動くに動けなかったからだろう。4コーナーまでで1頭だけかわしたものの、「あそこから外に行くのでは遠すぎる」と武豊騎手の本音。荒れたインに進路を選んだのは最後の勝負手だったが、うまく行くことはなかった。
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